こんにちは、ミシンママです。
「ロックミシン」て、よく聞きますよね。
ただ名前は知ってるけどイマイチよくわからない、という人が多いんです。
それを解決するため、この記事では
- ロックミシンてそもそも何?
- 4本糸、3本糸、2本糸で何がちがうの?
- 結局おすすめは?
ということを、実際に縫いながら順番にお話ししていきます。
ロックミシンとは?

ロックミシンは直線はできません
ロックミシンでは、主に2つのことができます。
- 生地を切りながらかがる(ほつれ止め)
- 生地の縫い合わせ(かがりと直線縫いを同時にやる)→ニット生地を縫うとき最高!
注:②の縫い合わせは4本糸ロックミシンじゃないとできません
ところで、そもそも「かがる」ってなんでしょう?
あなたが今着てる洋服の裏をみてみてください。生地のはじは何本もの糸でくるまれていますよね?そのほつれ防止を「かがる」って言います。
ではロックミシンの特徴をもうちょっと詳しく・・
【かがりは家庭用ミシンじゃできない?】
- かがり縫いは家庭用ミシンでもできますが、「切りながらかがる」はロックミシンじゃないとできません。
- 仕上がりは家庭用ミシンと比にならないほどロックミシンの方がきれいで早いです。
※ロックカッターというものがありますが、あれはミシンの「ジグザグ」を使います。ロックミシンとはまったくの別物です。
【ニット生地に最適な理由って?】
- ニット生地は伸び縮みする
→ 生地が伸びたとき糸が切れないように、縫い目にゆとりがある - ニット生地はふにゃふにゃですごく縫いずらい
(生地のくいこみ、縫いずれはしょっちゅう)
→ これらを防いで、直線とかがりを同時にやってくれる
ロックミシンは、糸の本数によって主に3種類あります。
・4本糸ロック
・3本糸ロック
・2本糸ロック
※5本糸ロックなどもありますが特殊なので、一般的に使う4本糸ロックまでのお話しをします。
ロックミシンは糸の本数によってできることがちがいます
かがり | 縫い合わせ | |
4本糸 | ○ | ○ |
3本糸 | ○ | × |
2本糸 | ○ | × |
それぞれの特徴をざっくりいいますね
【4本糸ロック】
・地縫い(直線)が2本入るから合わせ縫いができる
(4本糸ロック最大のメリット)
・3本糸ロックとしても使える
(4本糸でかがるとちょっとゴロゴロするので薄物のときは3本がおすすめ)
・巻きロックもできる
(昔のロックミシンは例外もあります)
【3本糸ロック】
・地縫いが1本入るからしっかりしたかがりになる
・でも縫い合わせできるほどはしっかりしてない
・巻きロックもできる
(昔のロックミシンは例外もあります)
【2本糸ロック】
・かがり専用
・2本糸なので糸かけがラク
・2本糸なので糸代があまりかからない
では、4本糸ロック、3本糸ロック、2本糸ロックを実際に縫って比べてみましょう。
4本糸ロックミシンの特徴
今回使ったのは、ベビーロックというロックミシン専門メーカーの人気ミシン「糸取物語(いととりものがたり)」です。
ちなみに名前の由来は、「糸」調子を自動で「取」ってくれるから「糸取物語」なんですね。
ベビーロックの2大人気シリーズは
- 糸取物語(いととりものがたり)
- 衣縫人(いほうじん)
です。
糸取物語・衣縫人4本糸ロックの気になるおすすめランキングはこちら↓


では糸を4本使います。
下の写真左から、
①:左の針糸
②:右の針糸
③:上ルーパー
④:下ルーパー
です。

実際に縫ってみましょう
4本糸ロックの縫い目
表

裏

4本糸ロックは縫い合わせもできます

開くと

ロックミシンの縫い目は多少伸びる(=ちょっとゆるい)ので縫い目が見えますが、しっかり縫い合わさっています。
ところで、ロックミシンて糸がいっぱいでどこがどうなってるのかよくわかりませんよね?
そんなときはぜんぶちがう色の糸でやってみるとわかりやすいですよ。
家にあった、この4色で実際にやってみました

上の写真とおなじならびで糸かけ

縫うとこんなかんじになります
表

裏

※何度もいいますが、ロックミシンの縫い目は多少伸びるように、ゆるめになっています
赤:地縫い
グレー:地縫い
紺:上ルーパー
おうど色:下ルーパー
赤とグレーで地縫いをやって、紺とおうど色でかがりをやってるから縫い合わせができるんですね。
3本糸ロックミシンの特徴
今回は、シンガーというメーカーの、ちょっと昔の3本糸ロックミシンを使いました。

糸を3本、まずは全部白で。
下の写真左から、
①:針糸
②:上ルーパー
③:下ルーパー
です。

実際に縫ってみましょう
3本糸ロックの縫い目
表

裏

4本糸ロックとくらべると糸が少ないですね。
縫い合わせをやってみました。

開くと

地縫いが1本入るので多少しっかりしてますが、縫い合わせができるほどじゃありません。
では3本糸ロックも、糸の色を変えてやってみます

こんなかんじになりました
表

裏

赤:地縫い
紺:上ルーパー
おうど色:下ルーパー
4本糸ロックにあったグレーの糸がなくなって、地縫いが赤のみの1本になっています。
2本糸ロックミシンの特徴
2本糸ロックはジャノメの昔のロックミシンを使いました。
見るからに古いですね。

まずは白糸2本でやってみます。
下の写真左から、
①針糸
②ルーパー
です。

実際に縫ってみますね
2本糸ロックの縫い目
表

表は、3本糸ロックと同じです。
見分けはつきません。
裏

裏がちがいますね。
ギザギザしています。これが2本糸ロックの特徴です。
一応、2本糸ロックでも縫い合わせをやってみました。

開くと

生地がガバッと離れます。
地縫いが入らないとこうなるんですね。
2本糸ロックも、糸の色を変えてやってみました

こんなかんじです
表

裏

赤:針糸
紺:ルーパー
2本の糸だけでかがるので、「かんたんな仕上がり、糸かけもかんたん」、これが2本糸ロックミシンの特徴です。
ロックミシンのおすすめは?

おすすめはやっぱり4本糸ロックミシンです。
3本ロックとしても使えるのと、なんといってもニット生地の縫い合わせが簡単にできるのがいいですよね。
年々4本糸ロックが主流になっていて、人気もあります。
私が自信を持っておすすめするロックミシンを5位まで、ランキングでまとめました。
こちらも見てみてくださいね↓

まとめ
- ロックミシンは糸の本数によってできることがちがう
- ロックミシンのかがりはきれいで早い
- あまりに便利で一度使ったら手放せない人が多い
- ニット生地を縫いたかったら4本糸ロック
ロックミシンは本当に便利なもの。
私が初めて使ったのは高校生のとき、それから20年手離せないでいます。
長く使えるので一生の趣味にする人も多いですよ。
ハンドメイドに目覚めて作家デビューする人も見てきています。
ロックミシンで人生変わるかもしれません。
その1歩を踏み出してくださいね。
あなたの楽しいミシン生活を願っています!
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