6月に入り、連日ニュースやSNSでレインボーのアイコンや旗をよく目にすると思います。この多様性を啓発する動きは日本だけでなく世界中で起こっていて、電子部品のオンライン販売店RSコンポーネンツや宿泊予約サイトBooking.comなど世界中で各企業がこのプライド月間を盛り上げる動きをしています。さて、プライド月間とは何なのか、レインボーにはどんな意味があるのか、この記事で解説していきます。

プライド月間(Pride Month)とは?

世界的にジェンダーやセクシュアリティに関する多様性を啓発し、LGBTQ+の権利の向上と尊重、理解を深めようとする月が、プライド月間です。

LGBTQ+とは?

LGBTQ+とはセクシュアリティを表す英語の単語を頭文字として一文字ずつ取っていて、Lesbian(レズビアン・女性の同性愛者)、Gay(ゲイ・男性の同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル・両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー・生まれたときの性別と性自認が異なる人)、QueerもしくはQuestioning(クイアもしくはクエスチョニング・自分の性のあり方がわからない、迷っている、決めたくない人)、+(プラス・カテゴリーに関わらず、さまざまな性があり、性の多様性を表すもの)を意味します。

なぜ6月?

このプライド月間は、1969年のアメリカで起きた事件から始まっています。当時、ニューヨークのLGBTQ+が集まっていたバー、「ストーンウォール・イン」で警察が不当に踏み込み捜査を行い、そこに居合わせたLGPTQ+のお客さんが警察に立ち向かい暴動騒ぎになったのが、ストーンウォール事件です。それが起きたのが6月でそれ以来、6月がプライド月間と設定されるようになりました。

なんでレインボー?

レインボーの旗はLGBTQ+の象徴として使われていますが、なぜそれが使われるようになったのでしょうか。

その起源は1970年代まで遡ります。アメリカのサンフランシスコで行われた「ゲイフリーダムデイパレード」に向けてギルバート・ベイカー氏が考案し、使用されて以来、LGBTQ+の尊厳を持つ意味で使われています。